Kind of Cheese
チーズの種類にはすごくいろいろなものがあるんです。
大別すると、フレッシュタイプ/白カビタイプ/ブルーモールド(青カビ)タイプ/ウォッシュタイプ/シェーブルタイプ/ハードタイプ(セミハードタイプ) の6つのタイプがありますが、こちらではその中でもよく料理やお菓子に使われる【フレッシュタイプ】と【ハードタイプ(セミハードタイプ)】のチーズの代表的なものを紹介します。
チーズ製造過程の第一段階、すなわち生乳に乳酸菌や酵素等を加えて固め、水を切った状態で完成するチーズです。
熟成させないチーズなので新鮮なうちが一番おいしく食べられます。
チーズケーキにぴったりのチーズです。
牛乳にクリームを添加してつくるためとってもクリーミーで、さらに風味とコクもあります。
お菓子を作るには一番よく使うのではないでしょうか?
乳脂肪分が45%以上ですが、密閉して保存することでかなり日持ちしますので一回で使い切れなくても大丈夫ですよ。
真っ白で、酸味も程よいさっぱりめのチーズ。名前にある「ブラン」とは、フランス語で「白」という意味です。
お菓子作りでは、チーズムースに使うと軽く仕上がりとってもいい感じです。
ジャムや果物にもよく合いますのでいろいろ試してみてくださいね。
生クリームとバターの中間のような滑らかな口当たりです。
コーヒーやチョコレート、ブランデー、紅茶等と相性ばっちりです。
これらと組み合わせてケーキを作るのもおすすめです。ティラミスには主にこのチーズが使われてます。
乳脂肪分が60%〜90%と高めなので生に近い状態で食べた方がおいしいです。
もともとの原料は水牛の乳だったのですが、最近では牛乳が主になりました。
歯ごたえがあり、加熱するとよく伸びるのでピザやグラタン等に使われています。
空気に触れないように塩水に漬けて売られています。
このチーズは乳脂肪分が20%と低めです。
高タンパクなわりに低脂肪なので健康にもダイエットにもいいチーズといえますね。
歯ごたえのいいレギュラータイプと裏ごしタイプがあります。
牛乳特有の香りと酸味があるがさっぱりとした口当たりで幅広く料理に利用されています。
「リコッタ」とは「二度煮る」という意味です。
その名の通り、このチーズは他のチーズを作る時に出るホエー(乳清)に、さらに新しい牛乳を加えて作ります。
イタリアのお菓子によく使われていますが、その他にサラダ等に入れてもおいしいですよ。
ほのかな甘みがあるのが特徴です。
チーズの外皮に圧力を加えて水分を少なくし、長期の保存ができるように作られたものです。
硬質で濃厚なうまみがあり、熟成期間が長いほど味がよくなる特徴があります。
名前の「チェダー」とは、このチーズの発祥の地であるイギリスのチェダー村からきたものです。
オレンジ色に色付けされたものが一般的です。
熟成が増すとナッツやバターのように濃厚な風味が出ておいしくなります。
プロセスチーズの原料としても使用されています。
スイスのエメンタールが原産。ハードタイプのチーズはほとんど原産地名がそのまま名前になっています。
巨大な車輪型のチーズで、「チーズの王様」と呼ばれています。
大きな気孔が特徴であり、この気孔が濡れているのがいい状態です。
チーズフォンデュにはこのエメンタールは欠かせません。伸びがよいのでフォンデュに最適です。
スイスのグリュイエールが原産。
エメンタールよりも小型で気孔も小さいのが特徴です。
こちらのチーズもチーズフォンデュによく使われます。エメンタールだけで作るよりもうまみが増してぐっとおいしくなりますよ。
フランスのコンテ地方が産地です。
フランスとスイスの国境付近にはジュラ山脈がはしっており、コンテ地方はその西側に位置しています。ジュラ山脈の東側では上に記したスイスのグリュイエールチーズが作られています。
このコンテチーズ、正式名称を「グリュイエール・ド・コンテ」といい、見た目もスイスのグリュイエールと似ています。
イタリアの「パルマ」と「レッジョ・エミリア」という地方で作られていたため、それぞれの名前をとってこの名前が付きました。
スーパーなどでよく見かけるパルメザンチーズの「パルメザン」は、「パルミジャーノ」の英語読みのこと。
つまり本来はパルミジャーノと同じものを表すのですが、実際には「パルミジャーノ風」という意味で用いられることが多いです。
この「パルミジャーノ風」のパルメザンチーズは本家のパルミジャーノ・レッジャーノと比べると安価で風味も本家には及びませんが、粉チーズとして私たちに馴染みが深く、パスタ料理には欠かせない食材ですね。
オランダのエダム地方原産のこのチーズ、日本国内で見るのは赤いワックスに包まれた特徴的な姿のため、「赤玉」の愛称で親しまれています。
クセが少なくまろやかなコクがあるため、チーズが苦手な方にも比較的食べやすいチーズといえます。もちろんそのままでも食べられますが、硬めなので卸して料理に使うのがおすすめです。